メンテナンス(整体)の必要性
あなたは自分が大切にしているものに対してあなたはどのように接しているでしょうか?今回は車にたとえてお話しさせていただきますが、仮に車を300万円で購入したとして、だいたい10年ほど乗るとします。1年で車の本体価格だけで30万円それにガソリン代や税金・車検やオイル交換・タイヤ交換などが加わります。さて仮に10年間一度も手入れせずに乗った場合と半年に1度オイル交換をして洗車して大切に乗った場合とではどのような違いが起こるでしょう?金額でいうとメンテナンスがなければとりあえずガソリン代だけですので仮に1ヶ月1万円ほど掛かったとしても年間12万円だけで済みます。しかし、オイルを交換せずに乗った車ならおそらく10年以内にエンジン自体を取り換える必要が出てくるでしょう。タイヤを一度も交換しなければ単純に燃費が悪くなったり車体に負荷をかけるだけでなく、事故の確率もぐっと上がってしまうでしょう。修理費や乗り換えが必要になり結局10年以内に本体価格と同等以上の金額が必要になります。もちろん車検などが定期的にありますのでそのようなことはなかなか起こらないでしょうし、法律上、年間数万円~十数万円のメンテナンス料を払いながら状態の維持をしていることでしょう。逆に定期的にオイル交換をし、タイヤの状態を保ち、必要なパーツだけ必要に応じて交換していた場合、10年後新車に乗り換えるにしてもそれなりの金額で売れますし、そのままさらに数年間乗り続けることもできます。さて、あなたはあなた自身の身体の為に年間いくらのメンテナンス料金を払っておられるでしょうか?もちろん人間の身体は機械と違い病気でも怪我でも時間とともに回復をする自然治癒力というものがあります。活発に身体を動かし、十分に休み、しっかりとした食事を心掛ければ健康は維持できます。しかし何もしなければ年齢と共に筋力の衰えや内臓機能の低下など身体の状態はいわゆる老化を余儀なくされます。
車などは壊れてしまってもお金さえ払えばパーツを取り換えることも新車に乗り換えることも可能ですが人体はそうはいきません。そうは言っても、病院や整骨院などの治療院という施設はそもそも病気やケガを治すための施設ですので身体を痛めたとき、けがをした時、病気になった時に行くものです。それ以前に行っても門前払いになります。しかし、例えば人間ドックであったり当院のような整体院などはそもそも予防を目的として存在しています。大きな病気や強い痛みを未然に防ぐこと、仮にすでに身体で異常が起こっていたとしても少しでも早い段階で発見・処置したり改善に向かわせるお手伝いをするためのものです。
平均寿命が長くなり健康への意識はますます高まっていきます。関節痛などは軟骨が減って起こることが多い為、痛みが出てからでは治らない病です。早いうちから正しい知識とケアを心がけることで回避できる痛みはたくさんあります。そして、ケアを心掛けておけば高齢になった時の身体の状態は大きく違います。それこそ90歳を超えても背筋を伸ばしてシャキシャキ歩けるか、はたまた足の痛みに耐え身体を動かすこともままならない状態になるか…痛みが出てからとか調子が悪くなってから病院や整骨院に行くのではなく定期的に身体の状態を整え健康を維持できるように意識を変えてみましょう。
健康に対する意識は年齢や病歴によって個人差はあるでしょうが高齢の方や大病を経験した方なら「あなたにとって最も大切なことは?」と聞かれたとき”健康”と答えることでしょう。僕自身もしかしたらもう普通に歩けないんじゃないかと思えるようなヘルニアによる神経痛を経験し、健康に対する意識が大きく変わりました。痛みや恐怖を経験することで意識を改善することはその後その痛みや恐怖から解放されることがわかっているならばよいかもしれません。ですが、その状態が一生続くかもしれないのです。そうなってからでは遅く、そうなる前からできることは間違いなくあるはずなのです。それはお勤めの方なら健康診断などをしているからそれでいいと思ってしまうかもしれませんが、もう一度車に例えるならそれは年一回の無料点検でしかありません。人間でいうところの人間ドックにあたる車検などは行わず乗り回していることと同意です。
もう一度言いますが、人体は一生もので、交換することができません。そのことを一度よく考えてみてください。