ダイエット講座②
さて、今回は脂肪ができるメカニズムをできるだけ簡単に説明します。
単純にこれを知っているだけでダイエットを効率よくできます。
この場合のダイエットは食事療法でもあり、痩せるということにもなります。
先ず改めて栄養の観点から説明すると、皆さんは5大栄養素を覚えておられますか?たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの5つです。そのうち主に太る原因となるのが3大栄養素のたんぱく質・炭水化物・脂質の三つです。ちなみに炭水化物とは糖質と食物繊維をを合わせたものです。ビタミンとミネラルは身体の働きを助ける栄養素で太る直接の原因にはなりません。ただし、過不足による栄養バランスの偏りで太る原因となる場合(単品ダイエットなど)がありますが、今回はややこしくなるので無視していきます。(笑)
3大栄養素を簡単に分けると、
たんぱく質・・・肉、卵、魚、乳製品、大豆等に多く含まれます。
炭水化物・・・・パンや米などの主食、麺類(小麦粉)、芋、カボチャなどの野菜、くだもの、菓子、お酒やジュースに多く含まれます。
脂質・・・・・・肉、乳製品、菓子類、パン類など多くのものに含まれます。
避けようがないですよね? だからうまく付き合っていかないといけないのです。
これらの食品を摂取する時、胃や腸で分解、吸収されるのですが、そのうち脂質は小腸で中性脂肪になり、血液で全身に流れ細胞やホルモンの材料になって余った分が脂肪になります。糖質はブドウ糖に分解され肝臓から血液で全身に流れ筋肉や脳のエネルギーとして使用され、肝臓で蓄えられなかった分が脂肪に代わります。つまり、食べたものの使用されなかった余りが脂肪として身体に蓄えられていくのです。そして、エネルギーが足りなくなった場合、脂肪はブドウ糖に変換されて、エネルギーとして消費されます。ちなみに、たんぱく質も糖質に変換されるのですが、その前段階のアミノ酸は筋肉、骨、臓器、髪の毛や爪などの体を作る材料となるので脂肪になる割合は少なめです。
いわゆる糖質制限ダイエットが流行っているのはタンパク質は比較的太りにくいものの脂質が付いてくるため糖質を制限して痩せるという考え方で、他の物を食べてもブドウ糖に変換されるので直接糖質を食べなくとも大丈夫で、糖尿病予防にもなるうまくやれば非常に効果的な食べ方ですが、食べたいものには糖質が付きまとうので困ったものですね。
というわけで次回は食事方法について解説していきます。