ダイエット講座④

糖質が血糖値を上げて太りやすいという話はしました。では、脂質やたんぱく質はどうでしょう?

脂質は太りやすいというのは皆さん何となくわかったおられるでしょうが何故かと言われると正しくこたえられる方は少ないのではないでしょうか? 脂質は油なんだから脂肪になりやすいというイメージが根強いのですが実際には数字でハッキリとわかります。

たんぱく質や炭水化物(糖質)のカロリーが1グラム当たり4キロカロリーなのに対して、脂質のカロリーは1グラム当たり9キロカロリーと言われています。なんとカロリーだけならば2倍以上になるのです。100gのたんぱく質であれば400kcalですが、100gの脂質を食べれば900kcalになるのです。同じ量を食べた時のカロリーを考えるとゾッとしますね。と言ってもたんぱく質だけで食事をすることも脂質だけで食事をすることも基本的には有り得ないですが、同じお肉を食べるにしても脂肪分の多いお肉を食べるより赤身のお肉を食べるほうが太りにくいというのはこういう理由です。

では、たんぱく質はどうでしょう?当然糖質の様に急激に血糖値が上がる事もなく、グラム当たりのカロリーも低いのだから太りにくいというのは分かっていただけるでしょうが、実はもう一つ理由があります。それは消化に胃が活発に働く事です。実は胃が消化するのはたんぱく質であって、糖質や脂質は唾液や腸で消化されているのはあまりご存じの方はいないのではないでしょうか?

そして、胃が働く時、体は熱を発生します。つまり消化にもカロリーを消費するという事です。消化に時間が掛かるお肉を積極的に食べると基礎代謝が上がって痩せやすいという一面もあるのです。

ちなみにプロテインが流行っていますが、これは純粋なたんぱく質の粉末です。太りにくく筋肉に代えやすいので筋肉をつけたい方には特に好まれています。ですが、消化に内臓はあまり活性化されません。サプリメントも同様ですが消化吸収が非常に簡単で直接体に栄養素は取り入れやすい反面、内臓は活性化されないのです。さらに言うと過剰な摂取は逆に肝臓に負担を掛け、場合によっては肝臓病の引き金になることもあります。健康食品と言われるものでも過剰摂取は毒にもなること忘れないでください。

内臓も筋肉です。負担をかけて動かしてあげないと弱ります。サプリメントやプロテインを摂取するより効率は悪いですが、内臓を活性化するという観点から言うとお肉や野菜をバランスよく食べるほうが健康につながります。つまり正しい食生活(ダイエット)であることも覚えておいてください。