幸せってなんだっけ?

先日ご来店いただいたお客様に「幸せってなんなんでしょうね」と言われて上手くこたえる事が出来なくなってしまいました。

幸せの定義は人それぞれですし、何をしたら幸せになるかなんて個人の価値観によって千差万別です。これをしたら幸せになれるなんてものはハッキリ言ってわかりません。

では、人が幸せを感じる時に体内では何が起こっているのでしょう? 以前サウナの時に少しだけ触れましたが、幸せを感じる時というのはいわゆる幸せホルモンが分泌されています。「4大幸せホルモン」というホルモンがあり、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、β‐エンドルフィンです。

それぞれどういう時に分泌されるかは違い、それぞれを説明し出すと膨大な内容になるのですが、ざっくりせつめいすると、

ドーパミン:やる気や快楽物質を出すホルモンで期待している時やそれを超える報酬がある時に分泌されます。もうすぐ旅行に行ける。行った旅行が期待以上に楽しかった。という時に分泌されます。このふり幅が大きいほど分泌されやすいです。常に高層マンションの上層階に住んでる方が旅行で訪れたホテルの高層階の夜景で得る刺激より、普段そう言う景色に慣れていない方が同じ部屋で夜景を見た時の方がより多く分泌されるのです。

セロトニン:恐怖や驚きから精神を安定させるホルモンで、食事によって摂取することが出来ます。米や卵、乳製品や大豆食品に多く含まれます。腸と非常に大きな影響があり、ダイエットにも深くかかわるホルモンです。

オキシトシン:家族や恋人、ペットなどとのスキンシップやマッサージなどの肌の触覚刺激によって分泌される別名「愛情ホルモン」です。食欲抑制や脂肪を燃焼させるための神経回路をオキシトシンが活性化させるとも言われており、こちらもダイエットに深くかかわるホルモンです。

β‐エンドルフィン:高揚や鎮痛、抗ストレス作用があると言われているホルモンです。別名「脳内モルヒネ」とも呼ばれ、運動後の血圧を下げるのはβ‐エンドルフィンが働くからと考えられています。マラソンやサウナなど苦しい状態が続いた後に快感や陶酔感を覚えるのは脳内のストレスを軽減させるためにこのホルモンが分泌されるためです。他にも性行為や美味しいものを食べた時に分泌されます。

これらのホルモンの相乗効果によって人は幸せを感じることができます。それには日常は比較的穏やかに過ごし、バランスの良い食事を摂り、しっかり眠って自律神経を整える事が大切です。そして、運動などで体に適度にストレスを与えたり、時に非日常に飛び込むことで幸せを感じる事が出来るのです。幸せは穏やかで規則正しい生活の中の刺激であるのではないでしょうか?